簡単なレポートであったが、W-ZERO3との違いを意識しつつ、また、EM・ONE独自の機能を中心に使ってみた。 W-ZERO3はPDAも電話も両方使いたい人向けの、いわゆるスマートフォンだが、インフラがPHSということもあり、通信・電話の両方をとっても、どうしても中途半端になりがちである。 スライド機構や、日本初のキーボードを搭載したスマートフォンとして大ヒットしたものの、使い込むにつれて本体スペックの物足りなさ、通信インフラの中途半端さなど、パワーユーザには物足りなく、初心者には敷居の高いものになってしまった。 そのようなユーザーの不満が溜まってきたところで登場するのがEM・ONEである。こちらは初めから電話機能を排除しているかわりに、通信の機能を強化させ、W-ZERO3とは明らかに一線を画している。 無線LAN、HSDPA、ワンセグ、Bluetoothなどの多くの通信方式に対応し、薄型本体、強力なグラフィックボードなど、W-ZERO3にないものを多く持っている。 W-ZERO3の通信面で不満に思っていたことは、EM・ONEで全て解消できると行っても過言ではない。 今回のテストでは試せなかったが、Skypeをインストールすることもできるため、通話機能がSkypeによって補完できるかもしれない。 現段階では、バッテリーの持ちやグラフィックの非力さなどのネガティブなイメージにどうしても目に付いてしまうが、今後の調整に期待したい。 アプリケーションの部分においては、EM・ONE独自の物を除き、W-ZERO3とさほど変わるところはない。 ハードウェアとしての使用感はW-ZERO3を意識した作りになっており、使えば使うほど、大きく差別化されていることが分かる。W-ZERO3ユーザーはおろか、既存のPDAユーザまでをも囲い込もうとする意気込みが感じられた。 本体価格は、データプラン(ベーシック)の場合、95,000円と、PDAの価格としては高価ではあるものの、リッチなスペックによってもたらされる効果を考えれば、決して高いものではないのかもしれない。 一般ユーザへの訴求は、どこのキャリアよりも早くSIMロックフリーを実現することで、分かりやすい効果を謳うことができるのではないだろうか。 また、DoCoMo、au、ソフトバンク、ウィルコム全てのキャリアが販売店報奨金制度をやめたくてもやめられない状況にある中で、データプラン(いちねん)やデータプラン(にねん)などの長期契約をすることで、本体価格を下げる価格設定は、現在の販売店報奨金制度に一石を投じるだろう。 2007年3月2日にオンライン予約注文を開始したものの、サーバーへのトラフィックが増大してしまい、接続しづらい状況に陥ったことは、ユーザの関心度の高さを裏付けている。 今後はどのようなソリューションを提供できるのか、また、後続機種はEM・ONEと同じような魅力的な端末が発表されるのかなどに注目が集まる。 EM・ONEの発表によってまずまずのスタートダッシュを切るであろうイー・モバイルには、大きな期待をしないわけにはいかないだろう。 その1.本体について その2.ブラウジング その3.Bluetooth その4.ベンチマーク その5.音楽・動画再生 その6.バッテリー その7.カメラ その8.スタイラス その9.総評
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